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ブラッシングをマスターしよう!

歯ブラシについて

歯ブラシとは

歯ブラシは、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)などを機械的に取り除くように設計された清掃用具で「ヘッド(植毛部)」、「ネック」、「ハンドル」からなっています。歯ブラシには大きく分けると「手用歯ブラシ」と「電動歯ブラシ」があります。一般に歯ブラシと呼ばれているのは手用歯ブラシで、年齢や用途によって様々な種類の歯ブラシが販売されています。

歯ブラシの部位名称

歯ブラシの種類

手用歯ブラシの種類
仕上げみがき用

乳歯の生えはじめに保護者がみがいてあげる歯ブラシです。歯肉にやさしいやわらかめの毛で、ハンドルは保護者が持ちやすく工夫されています。

乳歯列記用(乳幼児期用)

乳歯列に適したヘッドの大きさです。ハンドルは子供が握りやすい太さになっています。

混合歯列期用(学童期用)

生え変わり期の凸凹のある歯並びに適した小さめのヘッドです。奥歯(第一大臼歯など)まで届きやすいネックの長さです。

永久歯列期用(中学生~成人用)

口の大きさや動かし方に合わせて、植毛部のサイズは小さめから大きめまで様々です。歯肉の健康状態などに合わせて、毛のかたさや毛先の形状などが工夫されています。ハンドル形状はストレートタイプから、持ちやすくデザインされたものまで様々です。

矯正治療中用

ワイヤーの下や矯正装置の周辺を清掃しやすいように、山型やU字型などに毛切りされています。

部分清掃用(タフトブラシ)

歯と歯の間、歯と歯肉の境目、凸凹の歯並び、親知らずなど、通常の歯ブラシでは届きにくい部分の清掃をするための歯ブラシです。

電動歯ブラシ

電動歯ブラシは機械的に作動するため自分で歯みがき動作をする必要がなく、短時間で手用歯ブラシと同程度の効果が得られます。高齢者や手の不自由な方に適しています。ただしヘッドが大きく操作性が悪かったり、振動があるので磨けていると錯覚してしまうこともあるので、注意が必要です。詳しい使い方は説明書などを確認して使用しましょう。

毛先の形状
ラウンドカット毛

歯肉にやさしい毛先の工夫。歯肉を傷つけないように毛先の一本一本が丸め加工されています。

超極細毛

歯周病予防に効果的な毛先の工夫。歯と歯の間や歯周ポケットに毛先が届きやしように毛先が細く加工されています。

毛先のかたさ

歯ブラシのパッケージには歯ブラシのかたさが表示されています。自分に適したかたさを選びましょう。

ふつう

一般的なかたさで、効率よくプラークを除去できます。

やわらかめ

歯肉への当たりがやさしく、歯肉が敏感な人や歯肉から出血が見られる人でも安心して使用できます。プラーク除去率は「ふつう」より低くなるので、ていねいな歯みがきが必要です。

かため

プラーク除去率は高いのですが、強い力でみがいたり大きく動かしたりすると、歯肉を傷つける恐れがあるため、磨き方に注意が必要です。

歯ブラシの取り扱い

使用後のお手入れ

使用後は流水下でこすり洗いしてよく汚れを落とし、風通しの良いところでヘッド(植毛部)を上にして保管しましょう。

取替え時期

歯ブラシは一ヶ月に一本を目安に交換しましょう。歯ブラシの毛先が開くと、毛先が歯にきちんと当たりにくくなり、効果的にプラークを落とせません。また毛先が開いていなくても長い間使用していると植毛の弾力がなくなり、よごれの落ち具合が低下しますので、一ヶ月に一本を目安に交換しましょう。

歯ブラシ選び4ステップ

意外と簡単!4ステップで選ぶだけ

オーラルケアの基本ともいえる「自分に合った歯ブラシの選び方」をお教えします。以下の4ステップで選択すれば、あなたにぴったりの歯ブラシがきっと見つかります。

STEP:1 ヘッドサイズを選ぶ

大きさの目安は上前歯日本分ですが、「磨き方」にあわせて調整を

STEP:2 毛のかたさを選ぶ

毛のかたさは「ハグキの状態」「みがく時の力の入り具合」にあわせて選びましょう。

STEP:3 柄の形を選ぶ

柄の形はハブラシの「握り方」「力の強さ」で選びましょう。

STEP:4 毛先を選ぶ

毛先の種類はケアする「目的」から選びましょう。

年齢別 おすすめの歯ブラシの選び方

年齢別のおすすめ歯ブラシの選び方をご紹介いたします。

赤ちゃん

乳歯が生えそろう前は、以下の特徴がある歯ブラシを選ぶといいでしょう。

  • 毛はやわらかめ・小さめ
  • ヘッドは小さめ
  • ハンドルが曲がる
  • 柄は握りやすい

突然歯みがきを始めると子供が嫌がることが多いです。乳歯が生えてきたら、まずはガーゼや指で触れるなど、口を触られることに慣れさせます。歯が増えてきたら、少しずつ歯ブラシに慣れさせていきましょう。ハンドルはまっすぐで太めの子供が持ちやすいものが良いですが、転んで喉に刺さらないよう曲がるタイプにしてください。

子供(3~5才)

3~5才の子供は、以下の特徴がある歯ブラシを選ぶと良いでしょう。

  • 毛はやわらかめ・短め
  • ヘッドは小さめ
  • ハンドルは曲がる
  • 柄は握りやすい

乳歯がしっかりと磨ける歯ブラシを選ぶといいですね。子供が持ちやすく、小さな口でも入るヘッドの歯ブラシを選びましょう。この時期は歯ブラシを噛んでしまうことも多く、すぐに毛先が開いてしまうため、頻繁に交換すると良いですね。まだこの年齢の子供は、歯みがきを持って走る可能性があります。万が一のためにハンドルも曲がるものにすると、転んで喉に刺さらないので安心です。

子供(6~12才)

6~12才の子供は、以下の特徴がある歯ブラシを選ぶといいでしょう。

  • 毛はやわらかめ~普通・短め
  • ヘッドは小さめ
  • 柄はまっすぐで握りやすい

乳歯から永久歯に生え変わる期間は、虫歯のリスクが高まる時期。普段よりていねいな歯みがきが必要なので、歯の隅々までしっかり磨ける歯ブラシを選びましょう。ヘッドが小さめで柄がまっすぐで奥まで届くものだと、奥歯も磨きやすく磨き残しが少なくなります。

大人

大人は目的に合わせて歯ブラシを選択しましょう。基本的には使いやすいもので構いません。繰り返しになりますが、歯茎を傷つけないために硬めの歯ブラシは避けてください。たとえば歯周病予防をメインにしたい場合は、毛はやわらかめ・細めのものを選びましょう。歯周病は、歯や歯茎が腫れて起こる場合も。そのため、歯みがきで歯茎を傷つけないことが予防につながります。虫歯予防の場合は、毛はふつう、ヘッドは小さめのものを選びましょう。虫歯の原因は歯垢(プラーク)。普通の歯ブラシのほうが歯垢(プラーク)をしっかり取り除きやすいです。

高齢者

高齢者の方は、毛はやわらかめ・細めのものを選びましょう。年を重ねるごとに歯や歯茎が弱くなっているので、傷つけないようにやわらかい毛がいいですね。歯を小刻みに動かしたり力加減が難しい場合もあるので、握りやすい柄のものを探しましょう。普通の歯ブラシで丁寧に歯みがきが出来ることが前提ですが、補助として超音波歯ブラシを使ってみるのも良いですね。

歯ブラシの交換時期

歯ブラシは一ヶ月に一度を目安に交換しましょう。歯ブラシは毎日口の中の雑菌や汚れを落とすのに使うもの。いくら洗って乾かしていても、ブラシに菌が繁殖してしまいます。また毛先が開いたら交換するようにしましょう。毛先が開いたまま歯みがきをすると、汚れを落としづらいだけでなく、歯や歯茎を傷つける恐れもあります。ですので一ヶ月に一回は歯ブラシを交換すると良いでしょう。

日々の歯みがきとともに定期検診もご利用ください

歯ブラシは歯みがきをするための道具。汚れを落とせるものであれば、そこまでこだわらなくても大丈夫です。大切なのは、自分で使いやすい歯ブラシを選び、毎日正しい歯みがきで汚れを落とすことです。日々丁寧な歯みがきを習慣づけ、トラブル予防につなげましょう。また毎日の予防に加えて定期検診を受けると、歯みがきのクセや磨き残しに気づくきっかけになります。磨き残しを確認した上での歯みがき指導や歯石の除去もできるので、予防歯科をお気軽にご利用ください。

正しい歯磨きのしかた

歯周病を予防するには、歯磨きを正しく行うことが大切です。そのためには、まず適切な歯ブラシを選びましょう。硬い毛の歯ブラシのほうがプラークを落としやすいのですが、正しい歯磨きの方法が身についていないと、歯や歯肉(歯茎)を傷めやすいため、最初は毛が「やわらかめ」か「ふつう」の歯ブラシを選びましょう。歯ブラシは、毛が密生していて、ヘッド(毛が植えられている部分)がやや小さめで口の中で小回りが利き、奥歯にも届きやすいものを選びます。自分に合う歯ブラシがわからない場合は、歯科医に相談してみましょう。

歯みがきの3つのポイント

正しい方法で歯を磨く

歯ブラシは、鉛筆を持つように握り、力を入れすぎないように歯全体を磨くのが基本です。歯の外側(頬側)は歯ブラシの毛先を歯の表面に対して90度程度の角度で、歯の内側(舌側)は歯ブラシの毛先を斜め45度程度の角度で当て、歯と歯肉の境目に毛先が当たるようにします。歯と歯肉の境目や、歯並びがでこぼこしている部分、歯と歯の間、いちばん奥の歯、抜けた歯の両隣、歯の側面などは、プラークが残りやすい場所なので注意が必要です。

歯と歯肉の間のプラークを落とすには、一本ずつ歯の歯肉との境目を次のように磨きましょう。軽い力で毛先を10~20回程度、振動させるように小刻みに動かしながら、少しずつ次の歯のほうにずらしていきます。歯ブラシの毛の弾力で、毛先がはねる力を利用するように磨いてください。歯並びがでこぼこしている場所は、歯ブラシの角度を工夫して、一本ずつ丁寧に磨きましょう。

前歯の内側は、歯ブラシを縦にして、主に毛先の先端部を当てるようにして磨きます。奥歯など、上下の歯が接する噛み合わせの面も忘れずに、歯の溝に沿って磨いてください。歯肉が腫れていて痛みや出血がある場合は、より弱い力で磨くようにしましょう。歯みがきは基本的には毎食後しっかり行うようにしてください。朝や昼は忙しいという場合は、歯みがきの時間を短くしてもかまいませんが、その場合でも寄りはしっかり時間をかけて磨くようにしましょう。というのも、寝ている間は口の動きが少なく唾液の分泌料が減るので、細菌が繁殖しやすくなるためです。発泡剤や香料が含まれている歯磨剤を使って歯みがきをすると、よく磨けていなくても口の中がすっきりしてきれいに磨けたつもりになりがちです。まずは歯磨き剤を使わずに磨き、次に少量の歯磨き剤を使って磨く「二度磨き」が勧められます。

歯を磨くルートを決める

歯をあちこち不規則に磨くと、全部の歯をしっかり磨けないことがあります。磨き残しを防ぐためには磨き始める場所と、磨き終わりの場所を決め「一筆書き」をするよう磨いていくのが効果的です。

歯みがきのサポーターを使う

歯ブラシの毛が届かない歯と歯の間や、歯ブラシでは磨きにくい奥歯、歯に被せ物がある場所などは、歯間ブラシやシングルタフトブラシ、デンタルフロスなどを使って、プラークを取り除くことが大切です。ただしこれらのケア用品は、誤った使い方をしたり、自分に合っていないものを使ったりすると、歯肉を傷つけることがあるので、使う前に歯科医院で相談するとよいでしょう。

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