スケルトンタイプの矯正装置
急速拡大装置
急速拡大装置とは、上アゴに装着することで上アゴ自体を大きくする矯正装置です。
色んな形がありますが、下記のようなのが一般的に使われています。
急速拡大装置の原理ですが、まずそれは固定式の装置です。
小臼歯と大臼歯にバンドというワッカを付けたりして、上アゴにまず固定します。
そして、装置の真ん中には大きなスクリューが付いており、そのネジを回していくことによって装置を拡げていきます。
装置を拡げると、上アゴの真ん中には正中縫合といわれる骨の接合部があり、そこが開くというわけです。
急速拡大装置のメリット
- 固定式なので、確実に上アゴが大きくなる。
- アゴが大きくなるスピードが名前の通り、早い。アゴの拡大量が大きい。
急速拡大装置のデメリット
- 最初は違和感が強く、発音や食事に影響が出る。→1週間くらいで慣れる
- 子どもさんは装置に慣れやすいが、大人の方は順応性が低いため、中々慣れにくい→大人のかたはこの装置を使わないことも多い。
- バンドというワッカを小臼歯に付けた場合は、見栄えが悪くなる。
具体的な治療法
装置の真ん中のネジをまわすことで、1日に1/4回転0.2mmくらいのスピードで拡げていきます。
10日で2mm、30日で6mm拡がることになリ、非常に早いです。
拡げるのは上アゴの正中縫合というところで、元々ある上アゴの左右のつなぎ目です。
ただ、この治療法が使えるのは、個人差はあリますが13歳くらいまでが最適です。
大人の方もできなくはないですが、色んな条件が必要になります。