ポカン口(口唇閉鎖不全症)
「お口ポカン」という言葉をご存知でしょうか?
読んで字の通り、いつもお口が空いている状態のことで、近年この症状を持つお子さんが増えています。
お口ポカンが怖いのは、さまざまなトラブルを引き起こすこと。
もしかしたら、お子さんのお口トラブルは、お口ポカンと深い関係があるかもしれません。
口唇閉鎖不全症とは
日常的に口が開いている「お口ぽかん」の状態を、口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)といいます。
小児は見た目の悪さから保護者からの指摘で「お口ぽかん」の状態に気付くことがあるものの、大人は気付いていないことが多くあります。口唇閉鎖不全症の患者数はかなり多くいるとされ、全国の3〜12の小児3534人を対象におこなった大規模調査では、31%の小児に口唇閉鎖不全症が疑われました。
口唇閉鎖不全症は、食べる、話すなどの口の機能が十分に発達していない病気である「口腔機能発達不全症」の症状の一つとなっています。
口唇閉鎖力測定の重要性
「口唇閉鎖不全症」は安静時に口唇が開いている状態を指します。幼少期から適切な食習慣を身に着け、食行動に大きく影響する口唇閉鎖不全を検査し、早期に改善すれば小児の健全な発達と将来のメタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病の予防に繋がります。
さらに口呼吸、鼻閉、気動閉塞、いびき、アレルギーなどの軽症化の可能性も指摘されており、幼少期からの口唇閉鎖に関する簡単かつ客観的な検査は不可欠です。
口唇閉鎖力測定器 りっぷるくん
よこづか歯科医院では、日本小児歯科学会と松風が共同開発した口唇閉鎖力測定器「りっぷるくん」を採用しています。
お口ポカ〜ン
口唇閉鎖症不全症は予防する時代
口輪筋トレーニング器具
リップルトレーナー
歯科医院が考えた お口ポカ〜ン予防
口輪筋を中心とした表情筋を鍛えて、おくちポカ〜ンやさまざまな症状を予防しましょう。
包装
お顔の筋肉はすべてつながっています
口輪筋は口の周りを囲むようにある筋肉で、多くの表情筋につながっています。口輪筋や表情筋がゆるんでくると口唇閉鎖不全症につながります。口唇閉鎖不全症は、口呼吸や鼻閉、気道閉塞、いびき、アレルギー疾患などと関連が示唆されています。
幼少期の発達時期から口輪筋を中心とした表情筋をトレーニングし、口唇閉鎖不全症を予防しましょう。
歯科医師が考えた「りっぷるとれーなー」
歯列に沿うように丸みをつけ、口唇の内側に適度にフィットする設計
歯列に沿うように丸みをつけ、口唇の内側に適度にフィットするよう設計しました。
口唇内に入るホルダー部も大きくなっていますので、口輪筋だけでなく周囲の表情筋なども鍛えることができます。
小さなお子様も安全にトレーニングできる誤飲防止ストッパーつき
トレーニング方法
お口ぽかん
歯並びや姿勢に悪影響が
お子さんの口がぽかんと空いていませんか?
大きな異常を意味するわけではないのですが、何もせず放置するとさまざまな悪影響をもたらすことがあります。
お口ぽかんがもたらす悪影響
姿勢が悪くなる
口呼吸になるため、あごが下がり、舌を前に突き出すようになるため、猫背を引き起こし姿勢が悪くなります。
いびきの原因に
口呼吸はいびきの原因にもなるため、熟睡できず疲労もなかなか取れなくなります。
むし歯や歯周病に
口の中が乾燥するので汚れを落とす唾液の分泌量が減り、むし歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなります。
ウイルスに感染しやすい
鼻呼吸は鼻がフィルターの役目をしてウイルスの侵入を防いでくれますが、口呼吸ではウイルスが入りやすく風邪をひきやすくなります。
なぜ、お口ぽかんになるの?
「お口を閉じなさい」と注意しても、またすぐに開いているなどということはありませんか?
もしかしたら、お子さんの不注意ではなく、他に原因があるのかもしれません。
舌を前に突き出す「舌癖(ぜつへき)」があると、舌が歯を押して歯並びが悪くなるばかりでなく、あごを変形させてしまいます。また、奥歯をかみ合わせても前歯が閉じない「開咬(かいこう)」という状態を招きやすく、口呼吸を誘発することにつながります。
○正しい舌先の位置
上顎の前歯裏側あたりについている
×悪い舌先の位置
下アゴの前歯裏側についている
下の癖をなおすトレーニングや口のまわりの筋肉を鍛えるトレーニングを行って口を閉じるサポートをします。お子さんの「お口ぽかん」が気になったら、一度、ご相談ください。