院内滅菌ルームリニューアル
よこづか歯科医院の滅菌サイクル
よこづか歯科医院では、患者さまに使用する治療器具の滅菌を、主にこの5つのサイクルで行っています。
院内の滅菌ルームをリニューアルしました
院内の滅菌ルームを大幅にリニューアル。当医院では患者様の安全・安心の為に、さらに院内感染対策に力を入れています。
クラスBオートクレーブ
ヨーロッパ規格の最高滅菌基準クラスBでイタリア製の高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)の「Lisa(リサ)」を使用しています。
当院ではすべての治療器具をこの機械で滅菌処理し、さらに一つひとつを滅菌パックへ封入。そして患者さまに使用する直前まで開封しないということを徹底しています。
これは、ほとんどの歯科医院にはできない感染予防対策です。
ウォッシャーディスインフェクター
ミーレのウォッシャーディスインフェクターを導入しました。
ウォッシャーというと食器関係の洗浄機を思い浮かべる方もいると思います。しかし、医療用とは全く別次元の物です。他の歯科医院では、消毒にB型肝炎の患者様などにはグルタラール製剤や EOGガス減菌器を使用しているところもあります。しかしこれは取り扱いが難しく、発がん性があるので 医療関係者もかなり注意して取り扱わなくてはなりません。このウォッシャーだけで肝炎ウイルスを減菌できるレベル A0値3000~12000を実現できます。これはとてもすごいことなのです。これでスタッフ、患者様の感染に対しての減菌レベルは数段アップしました。この器械もほとんどの歯科医院では取り入れられていないのが現状です。
ウォッシャーディスインフェクターができること
熱水消毒においてウォッシャーディスインフェクターに関する国際規格(ISO15883)があり、この国際規格では、熱水消毒を評価するために従来の温度と消毒時間を用い、対数的死滅則を80℃の熱水消毒に換算した時の等価消毒時間を秒で表示したものをAo値と呼んでいます。
Ao値の実例として、血液で汚染された手術器具は国際規格(ISO15883)によると、ウォッシャーディスインフェクターを使用した際の性能にAo値3000 以上を達成できることを求めています。また、World Forum for Hospital Sterile Service(WFHSS)では、細菌や熱に弱いウイルスにはAo値600を、B型肝炎ウイルスなどの耐熱性病原体にはAo 値3000 を推奨しています。
※= ミーレジェットウォッシャーの性能
Ao値の単位は秒です。例えばAo値600は、70℃では6000秒、80℃では600秒、90℃では60秒で同等の消毒レベルに到達するという事を示しています。
器具の感染リスクはその器具が使用される部位によって決定されます。
スポルディングの器具分類では
- クリティカル・・・ 無菌組織や血管系に挿入
- セミクリティカル・・・ 正常な粘膜・体液または傷のある皮膚に接触
- ノンクリティカル・・・ 粘膜とは接触しない無傷の皮膚に接触
歯科で使用される器具はクリティカルおよびセミクリティカルなものが多いため、ウォッシャーディスインフェクターによるAo値3000の消毒レベルが望ましいとされています。
Ao値3000レベルを到達するには90℃ 5分の熱水消毒が必要で、ミーレジェットウォッシャーはB型肝炎ウイルスなど耐熱性病原体も不活性化するAo値3000の基準で熱水消毒を行います。(バリオTDサイクル)
ポセイドン
ポセイドンを導入しています。
「歯医者のタービンの前から出る水は細菌まみれ」と指摘されています。残念ながらほとんどの歯科医院は改善できていません。しかし当院は、殺菌水が循環するシステムを採用することで、この問題にピリオドを打つことができました。このシステムを導入できているのは、全国にある約75,000件の歯科医院のうち、約300件ほどしかまだありません。
歯医者の診療台まわりには、水が出る場所がさまざま存在します。これらの水は治療中、お口の中の洗浄、患者さまご自身でうがいをしていただいたりするために使用しています。
従来この水は、水道水を診療台の中へ引き入れ、各所へ用いる方式でした。しかし近年、診療台の中で細菌が繁殖し、そこを通る水が細菌まみれになっているということがわかってきました。このような水を患者さまに使うわけにはいきません。
当院では、殺菌水の循環装置「ポセイドン」で診療台の中に殺菌水を循環させ、治療の際に用いる水を清潔に保っています。安心して治療を受けていただけます。
詳細は「きれいなお水の歯医者さん」のページをご覧ください。
滅菌パック
コップやトレーは、お一人おひとり使い捨て、治療に使う器具はお一人おひとりのために滅菌されたものを用意しております。
プリュテック
優れた除菌力と消臭力を併せ持ちながら、人体に対しては安全無害な除菌消臭水・プリュテックを導入しています。
EO水=Electrolyzed-Oxdying-Water
「殺菌水=酸化電位水」を使用しています。
EO水=Electrolyzed-Oxdying-Water EO水は水を電子分解処理することにより生成されるpH2.5,酸化電位1100mVを有する水に変化したものです。
消毒に尚一層万全を期すため、このEO水を使用しています。
第二種歯科感染管理施設認定医院
よこづか歯科医院は第二種歯科感染管理施設認定医院です
よこづか歯科医院は、第二種歯科感染管理施設です。歯科感染管理施設とは、歯科医療現場において高い感染制御知識を有しそれを実践できる人材が配置された施設で、NPO法人JAOS(日本アジア口腔保健機構)に認定されています。
当院には、消毒や滅菌など衛生管理に関する深い知識を持つ「第二種歯科感染管理者」が2名在籍しています。
院内感染を防ぎ患者さまの健康を守るためには、消毒・滅菌に関する十分な知識と適切な対応が欠かせません。よこづか歯科医院では、滅菌・感染予防の責任者が継続的に講習を受け、感染管理を徹底しています。
令和2年度下都賀・小山合同医療安全講習会を修了
小山合同医療安全講習会 「安全な歯科医療を行うために知っておくべきこと」を修了いたしました。